成績は破滅的で、発達障害…それでも母は息子を見守り続けた。30年後息子は偉大になってテレビに出演する。
2021/07/06

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今回紹介するのは、新聞にも掲載された、

周囲とちょっとだけズレていた少年の成長の物語です。

東京に生まれたまさゆき少年は、

おとなしい性格の可愛らしい子供でした。

他の多くの男の子たちと同じように、

はたらく車や、妖怪に夢中でした。

そんなまさゆき少年が小学2年生になったときでした。

クラスの他の男の子が何気なく描いていた落書きに、

衝撃を受けます。うねうねした長い足に丸い頭。

この生物は何だろう?

そのあと図書室で調べた結果、その落書きは

タコだと分かりました。食べたことはあるのに、

こんな姿だったとは予想だにしていませんでした。

本物を見てみたい…

まさゆき少年の胸の高鳴りは止まりません。

そんな息子の願いを聞いた母親は、ぶつ切りでない

丸ごとのタコを買って来てあげます。

その日からまさゆき少年はすっかりタコの

とりこになってしまいます。

図鑑や写真集などで朝から晩までタコの姿を探したり、

夕食は毎日のようにタコをねだったり…

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そんな息子に、母は嫌な顔ひとつせず、1カ月近く

味付けを変えてタコ料理を作ってあげました。

しかしそれだけではまさゆき少年の情熱は止められません。

母親にお願いし、生きている本物のタコを

水族館まで見に行きました。

時には、閉館時までタコがタコつぼに隠れたまま

姿を現さず、がっかりしたことも。

しかしそんな時母親は、

「残念だったわね。でも、魚はほかにもいるのよ」

と励まし、魚が描かれた下敷きを買ってくれました。

まさゆき少年はそこに描かれた様々な魚を見て、

さらに夢を膨らませました。

どんどん魚にのめり込んで行くのです。

しかし当然、困ったことが起きました。

魚のことで頭がいっぱいだったまさゆき少年の成績は

破滅的だったのです。

ついには母親が先生に呼び出されてしまう始末。

先生が言うには、

「まさゆき君は魚の絵ばかり描いている。

それもいいが、もっとちゃんと勉強をさせてほしい」

とのことでした。

しかしそんな時も母親は、息子のことをかばいます。

「あの子はそれでいいんです」

誰もが同じようになる必要はない。

他と違う子がいてもいいのだと、母親は信じていました。

息子に夢中なことを大切にしてほしかったのです。

そのあとも母親は息子が絵を描けるように、

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多少値段が張っても魚をまるまる1匹買って来て

あげたりと、息子を応援し続けました。

その甲斐あってか、女の子に話しかけることは苦手でしたが、

まさゆき少年の魚の知識とイラストのスキルは

素晴らしい向上を見せます。

そうして高校生になったまさゆき少年に、転機が訪れます。

「魚通天才高校生」として

テレビに出演することになったのです…

その番組は「TVチャンピオン」。

あの一世を風靡した、特定の分野のプロフェッショナル

たちがその技を競う番組です。

なんと高校生のまさゆき少年は、

大人たちを相手に5回連続優勝を飾るのです。

この専門家以上の魚の知識を持つ少年に、

世間が注目し始めた瞬間でした。

それからは破竹の勢いで活躍を始め、まさゆき少年は

今や東京海洋大名誉博士・客員准教授に着任しています。

それだけでなく、イラストレーター、そしてなんと

タレントとしてのキャリアまで築いていきます。

もう誰のことかお分かりですね。

そう、お茶の間でもすっかりおなじみの、さかなクンです。

今では、大好きだった魚の研究と絵を描くことが

そのまま仕事になっているのです!

\いよいよ開幕!「Honda Kids Land」本日のイベント情報をお届け♪ /13:00~はお茶の間で大人気のさかなクンによる「海の環境とおさかな教室」

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が行われます。おさかなや海についてのお話を親子で楽しく学べますよ~! ぜひ遊びに来てくださいね^^https://t.co/d0BTm963uc#MeandHonda#hondakidspic.twitter.com/fWzbjNyy8r

— Honda 本田技研工業(株) (@HondaJP) 2018年5月3日

さかなクンのこだわり性は、今でもしっかりと生きています。

さかなクンの母親は、車の中でも息子が、

自分の名刺一枚一枚にサインをしているところを見たそうです。

息子の健康が心配で、疲れているのだから

寝たらどうかと言ったところ、さかなクンは

「受け取った人には一生残るから、

一枚でも雑に描いたらだめ」

と答えました。

母親はそんな息子の姿を誇りに思ったことでしょう。

まさゆき少年は、とても変わった少年でした。

しかしもし母親が、息子に他の子と同じことをするように

強要していたら、さかなクンは生まれなかったでしょう。

実は世界の成功者の中にはこの特定の物事にだけ強い

こだわりを示す気質を持った人物が多く、

マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツや

映画監督のスティーブン・スピルバーグも

その傾向を持っていると言われています。

息子の性質を見抜き、温かく見守り続けた

さかなクンの母親に、拍手を送りましょう。

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