あなたはこの感じの違和感に気がつきましたか?誰もが引っかかる罠とはなにか??
2021/07/08

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あれ!?

別におかしくないんじゃないの?

誰しも初めて見た時はそう思うでしょう。

しかし、実は真ん中あたりの『鉄火丼』を見ていただければ”あっ!”と気づいたのではないでしょうか?

『鉄』の字が看板の字では右側が”火”になっているのです。

なんで、こんな間違いが起こったのか…?

『逆行同化』という不思議な現象

この問題は国語辞典編纂者の飯間浩明さんがTwitterで提起されたものです。

専門用語で『逆行同化』というそうです。

これは後続の音や字によって前の言い方や文字が変わってしまうことを言います。

主に発声について言われていた逆行同化ですが、現在は誤字にも転用されています。

誤字に転用して、後続の文字の使用頻度の高い部分字体が、前も文字の一部に影響してしまう現象のことを指しているのだと思います。

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▼逆行同化の一例

「勉強」と書こうとして、その1字目を「勉(力はム)」とホワイトボードに書き間違えている学生が前日にいたのにもインスパイアーされた。

女子がヒソヒソと小声で「力だよね」、「違っている」、私に言いに来た人もいた。書いた当人に確かめると、「勉学」でも、「つとむ」という名でも同じ字だという、でも「アレ?」というので、彼にとって臨時的な字体ではなさそうだ。

「間違ってんの?」と聞き、考えて「力」だと気付く。なにか変だなと思いながら書いていたそうだ。自分でも、どこかおかしいと思っていたとのこと。

何かを省略しているのか、と考え、「どうしてだろう」と不思議がるので、「鬼」からでは、というと、「鬼」と書き、さらに左に「云」を加え「魂」と書いてみていた。

隣の男子が「勉」のほうが先に習うという。もしかしたら、本で印象深く目に入っていただけでなく、次に熟語でよくくる「強」の「ム」が影響したもの(部分字体に生じる逆行同化)なのでは、と指摘してみる。

人間だからこそ前後のイメージに引きずられて間違いを犯してしまうのですね。

『逆行同化』とは聞きなれない言葉でしたが勉強になりましたね。

ちなみに、前の字に引っ張れる場合が『順行同化』というそうです。

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