浮気していた男性が妻を玄関まで抱きかかえる 。そして彼は妻の変化に気づいた。
2021/07/06

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現代では離婚はもはや珍しいことではありませんが、この男性の場合、少し変わった離婚条件が驚くべき結末を招きました。 この物語を最後まで読めば、「愛」というものが何なのか知ることができるかもしれません。

ティッシュをご用意ください!

ある晩、私は食卓で妻に夕食を取り分けた際、彼女の手をとり告げた。「離婚したい」と。

妻は取り乱しもせず、静かに理由を尋ねた。私の答えがあいまいだと妻は怒り出し、夕食の乗った皿を床に投げつけて叫んだ。

「男らしくないわ!」

一晩中私たちは口を利きかず、妻は泣いていた。この結婚生活が失敗に終わった理由を妻が求めているのはわかっていたが、私の心がジェーンに傾いたとは言えなかった。私は妻をもう愛していない。妻がかわいそうだった。

私は罪悪感にかられながら、離婚届を差し出し、家と車、会社の株式の30%の配当を妻に残すと伝えた。彼女は離婚届を破り捨てた。目の前に座る10年間人生を共に過ごした人は、もはや他人だった。妻がこの結婚生活に多大な時間、労力をかけてきたことは申し訳なかったが、私の言葉、そしてジェーンへの思いは確かなものだった。そして妻は号泣し始めた。予想していた通りのその反応を見て、突然、離婚がより現実的なものに思えてきた。

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次の日、遅くに仕事から帰宅すると、妻は座ってテーブルで何かを書いていた。何も食べる物がなかったので、私は寝室に直行して眠りに落ちた。

翌朝、妻は私に離婚条件を提示した。何もいらないがこれから一ヶ月間だけ普段通りの生活をして欲しい、というもの。一ヶ月後に大切な試験を控えている息子の試験準備の邪魔をしたくない、とのことだった。

さらに妻は私に、結婚式の日に私が妻を玄関から寝室まで抱え上げて行ったときのことを思い出すように言った。そして最後の一か月は、毎朝、寝室から玄関まで抱き上げて運んで欲しいと言う。頭がおかしくなったのではと思ったが、最後の日々をなんとか切り抜けるため、この提案を受け入れた。

1日目。妻を抱えると私たちはお互いぎこちなく、それを見た息子が拍手をしながら「父さんが母さんを抱っこしてる!」と囃し立てた。息子の言葉が心苦しかった。寝室からリビングルームを通って玄関のドア前まで抱きかかえて行くと、妻は目を閉じて小さな声でこう言った。「離婚のことは息子には言わないで」玄関ドアの外で彼女を下ろした。

2日目、ぎこちなさは無くなっていた。妻が私の胸に体をぴったり合わせてきたとき、彼女のブラウスから漂ってくる香りを感じた。ふと、ずいぶん長い間、妻をしっかり見つめていなかったことに気づきいた。彼女の顔にはシワが刻まれ、白髪も増えていた。自分が妻にどれだけ苦労をかけてきたのか、考え始めた。

3日目。

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妻を抱き抱えたとき、彼女に対する親近感が戻ってきたような気がした。この人は人生の10年を自分に捧げてくれた女性だ。4日目、5日目、この温かい気持ちは強まっていった。日が経つにつれ、彼女を運ぶのにも慣れてきた。そして妻がどんどん痩せていることに気付いた。

ある朝、自然と手が妻の頭にそっと触れていた。そのとき、息子が部屋に入ってきて「父さん、母さんを抱っこする時間だよ!」と言う。息子にとって父が母を家の外まで抱きかかえることは、新しい習慣になっていた。妻はそんな息子を胸に抱き寄せた。気が変わってしまいそうで、2人から目をそらしていた。その日も妻を抱き上げると、彼女はやさしく私の首に腕を回した。私は妻を固く抱きしめた。まるで、結婚式の日のように。

最終日、妻を抱きかかえながら、私は限界を感じていた。しなくてはならないことがあった。ジェーンのアパートに行って彼女に伝えた。

「すまない、ジェーン。もう妻の元を去りたくないんだ」

突然あることを思い出した。私は結婚式の日に妻を抱きかかえて家の敷居をまたぎ、「死がふたりを分かつまで」妻を抱き締め続けると約束したのだ。帰り道、妻に花束をと思い花屋に立ち寄ると、カードにはどんなメッセージを入れたいかと聞かれた。私は笑顔でこう言った。

「僕は、君を毎朝抱く。死が僕らを分かつまで」

花束を抱え、満面の笑みで家に戻った。しかし妻は私が留守にしている間、睡眠中に亡くなっていた。

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後日、妻はこの数ヶ月ガンと闘っていたことを知った。私はジェーンに気を取られていて妻の変化に気づかなかった。おそらく妻はもう長くは生きられないということを覚悟していて、離婚で私と息子の関係が壊れないように配慮したのだろう。息子の目には、私が最高にロマンチックな夫として映るように....。

私は最後にもう一度、妻を抱きかかえてドアに向かって歩いた.....

Imgur/skeesapeekles

時に人は、手遅れになってようやく自分の近くにある大切なものに気づくことがあります。この物語は、関係を終わりにしようしている人にも、大切な人と恋に落ちた日を思い起こさせてくれるかもしれませんね。この大切なメッセージを友だちにシェアしてください。

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