母親は未熟児として生まれた息子の近くに「手袋」を置いて帰る。翌日にその意味を知り看護師は感動し涙する。。。。
2021/10/10

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2001年、ヤミール・ジャクソンさんは

第一子となる子供の誕生を待ちわびていました。

妊娠の初期段階は順調に過ごすことが

できたのですが、6か月を過ぎたあたりから

彼女は妊娠高血圧腎症と呼ばれる深刻な

症状を抱えることになってしまったのです。

これは妊娠期に発生する症状で、

血圧が非常に高くなってしまうというもの。

母子の健康状態を第一に考え、医師たちは

この段階で出産を敢行することを決断します。

このため、予定日から12週も

早い段階で赤ん坊のザガローが誕生。

体重わずか1キロほどの未熟児として

生まれたザカリーは、出産から155日もの間、

集中治療室で過ごすことになりました。

ヤミールさんは毎日ザカリーのそばに

寄り添いたいと思いますが、病院では

夜間の面会が認められていません。

そのため、毎日息子と別れるたびに

心が引き裂かれるような思いだったといいます。

何よりも、冷たくて無機質な集中治療室に

小さな我が子を残していくのが辛かったそうです。

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彼女が望んでいたのは、朝でも夜でも

赤ちゃんを自分の腕に抱けるような環境でした。

小さなザカリーは常に愛情で包まれている

状態を欲しているはずです。

そこでヤミールさんは、たとえ家にいても息子と

「一緒にいる」ことはできないかと考え始めます。

そしてある夜、彼女が皿洗いをしていると、

ふと近くにあったゴム手袋に目が行きました。

その瞬間ヤミールはあるアイディアを思いつき、

それを試してみることにしたのです。

次の日、彼女は手袋にリンシードを

詰め形を作り、病院に持って行きました。

そして、ザカリーのそばに座っている間

ずっと手袋を肌身離さず持っていました。

やがて帰らなければならない時間が来ると、

ヤミールは自分の匂いがしみついた手袋を

ザカリーのそばにそっと置いていったのです。

これでザカリーは一晩中母親のそばにいるという

感覚を得られるかもしれないと考えたのです。

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翌日、ヤミールさんが病院を訪れると、

手袋に実際に大きな効果があったことを

看護婦たちに知らされ驚きます。

ザカリーの心拍数と呼吸はこれまでと比べて

はるかに安定し、今まで以上に

穏やかに眠っていたというのです。

それ以降、ヤミールは「ザッキー」と命名した

この手袋を必ず帰る前にザカリーのそばに

置いていくようになりました。

そして、ついにヤミールが息子を連れて

自宅に戻ることができる日が訪れたのです。

そのとき、一人のナースがヤミールを呼び止め、

その言葉にヤミールは再び驚くことになります。

ヤミールさんが持っていたこのザッキーを

もっと作ってくれないか、と病院に依頼されたのです。

この病院では、集中治療室に入っている

他の赤ちゃんにもこの方法を試せないか

検討しているということでした。

この要請を受け、ヤミールさんは作業を開始します。

彼女は様々な素材や生地を使って、

100種類ほどのザッキーを作り上げました。

その効果に多くの親や病院職員が驚くようになり、

ザッキーは瞬く間に広がっていきました。

この手袋はすべての赤ちゃんに大きな効果を発揮し、

やがてヤミールさんの元にザッキーを求める声が

多数寄せられるようになったのです。

そして、予想をはるかに超えるザッキーの大ヒットを受け、

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ヤミールさんはザッキーを販売するため、

Nurtured by Designという自らの会社を

立ち上げることを決断します。

今では、多くの赤ちゃんが落ち着かせる効果を持った

ザッキーの恩恵を受けれるようになりました。

ある研究によると、親の香りを近くに感じる子供は安心し、

より静かに安眠できるようになるだけでなく、

より多くの酸素を取り込み、病気などを

発症することも少なくなるということです。

ヤミールさんが皿洗いをしている時に思いついた方法が、

一緒に居られないことに悩んでいる母親たちの

悩みを一気に解決することができたのです。

現在ザカリーはすくすくと成長し、素晴らしい

アイデアを持った母を誇りに思っているそうです。

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