新型コロナウイルスワクチンに使用されるバイオテクノロジーで人生100年時代到来?
2021/08/02

広告

これまでのワクチンとは全く違う新世代ワクチン

先行する3社のワクチンの共通点はバイオテクノロジーを使用した遺伝子技術を使ったワクチンであることです。

これまでのインフルエンザなどに使用されてきたワクチンはウイルスを紫外線照射で不活性化させたものを使用していて、すでに技術は枯れている(古くて儲からない)ので中国が大量生産して世界中に供給しています。

そのため古典的な手法で作ったワクチンは中国が先行していますが、効果も限定的。日本は塩野義製薬が不活性化ワクチン開発を終わらせ臨床試験に入っています。

上記の3社のワクチンでは予防効果が90%という脅威の数字が出ていて、世界中の科学者を驚かせていますが、遺伝子技術を使ったワクチンが突然変異で遺伝子編集されるリスクについては長期的なデータがありません。人類を救う夢の技術か長期的には大きな副作用をもたらす悪魔の技術かは時間が経ってみないと分かりません。

バイオテクノロジーを活用した最先端医療は、寿命を延ばすだけではなく、健康寿命(人が健康に生活できる期間)を延ばすことも期待されています。

バイオテクノロジーとは、遺伝子組み換えや、細胞融合などの遺伝子改変技術を応用した技術です。従来の化学合成では不可能であった有効物質を生産することが可能となり、比較的副作用が少なく、治癒効果も高いとされています。

バイオテクノロジーが発展すると治療が簡単になるといわれている病気が癌、HIV、認知症です。

広告

従来型のがんの治療法としては、手術療法、薬物療法(抗がん剤)、放射線治療が3大療法とされています。バイオテクノロジーを利用した新しいがんの治療法として注目を集めているのが、がんの免疫療法です。免疫療法は、ヒトの免疫機能を高めてがんを治そうとする治療法で、従来型の治療法ではで治療しきれたかったがんに対する新たな治療の選択肢となることが期待されています。

HIVも認知症も予防的にワクチンを打てば、罹患しないようになるともいわれていて、理論上では可能という段階から、新型コロナウイルスによってバイオテクノロジーに投資が集中して実用化へ一気に動き出したことで他の病気へのバイオテクノロジーの応用も進む見込みです。

すでに札幌医大では自然治癒力を高める自分の免疫細胞を何倍にも培養して注入することで下半身不随の患者を1か月で歩行可能にすることに成功していて、脳梗塞の後遺症による麻痺に対しても効果を得ています。

もっとも興味深いのは「不老不死」。

命のろうそくとも呼ばれるテロメアは染色体末端にあって染色体を保護し、細胞分裂回数を制御することにより細胞寿命に深く関与していますが、このテロメアは染色体の末端部分にあるDNA群の総称のことで、細胞分裂のために短くなるため、加齢とともにテロメアが縮むのは通常の現象と考えられていたが、近年、バイオテクノロジーの発展によってテロメアを保護して細胞から若返る方法があるのではないかと、世界中で研究が進んでいます。

世界中で多くの犠牲者を出した新型コロナウイルスですが、ワクチン製造会社に投資が集中したことや、世界中に新型ワクチンを接種することは、人間の平均寿命を一気に伸ばし医療技術の発展に大きく貢献するかもしれません。不老不死も実現するかも?

広告

AD
記事
画像集